本書は林先生による入門書であり，この分野の和文の専門雑誌の解説や書籍等に広く引用されるなど，この方面の入門書としてよく知られた参考書であるように思えます．ただ入門書とはいえ記述はしっかりしており読み切るにはある程度の数学力は必要かもしれません． 　商品には目立った傷や汚れ等なくお読みいただくのにまったく問題ありませんがあくまで品であることをご理解いただきご購入をお願いします． ーーーーーーー 「量子情報理論」の基礎から最先端の話題までを，初等的な知識のみを仮定し，可能な限りシンプルな議論で解説した得難い一冊． 第０章　序章 第１章　量子系の数学的定式化 第２章　古典系での情報量とパラメータ推定 第３章　量子仮説検定と状態識別 第４章　量子通信路符号化（メッセージ伝送） 第５章　量子系での状態変化と完全正写像 第６章　量子情報幾何と量子推定 第７章　量子測定と状態変化 第８章　エンタングルメントと局所量子操作 第９章　様々な形の量子通信 第10章　量子系での情報源符号化 付録　極限及び線形代数特論 A.1　極限について A.2　行列の特異値分解と極分解 A.3　行列ノルム A.4　凸関数と行列凸関数 A.5　Stinespring表現とKraus表現の証明とその構成 主要参考文献 あとがき 記号一覧 索引